ずっと噂されていたホームボタンレスの新型「iPad Pro」が発表されましたね!
Face IDの認証や、端子がUSB-Cになったり、新型「Apple Pencil」が使えるようになったりと、かつてないほどのパワーアップを遂げました。
そこで昨年のモデルとの比較と、新型iPad Proの特徴をまとめたので紹介したいと思います!
目次
- 1 2つの画面サイズ「12.9インチ」「11インチ」
- 2 Liquid Retinaディスプレイでより高画質に
- 3 本体サイズ
- 4 処理性能も大幅に進化
- 5 Touch IDから「Face ID」に(横向きでも利用可能)
- 6 新型「Apple Pencil」対応で、充電&ペアリングが超簡単に
- 7 「Smart Keyboard Folio」は画面の角度調整ができるように
- 8 Lightningから「USB-C」に
- 9 カメラ性能
- 10 ストレージはたっぷり「1TB」が選択可能
- 11 イヤフォンジャックがなくなった
- 12 価格一覧
- 13 新型「iPad Pro(2018)」がおすすめの方
- 14 「iPad Pro(2017)」がおすすめの方
- 15 まとめ
2つの画面サイズ「12.9インチ」「11インチ」
- 10.5インチ→11インチ
- 12.9インチ→12.9インチ
画面サイズは、12.9インチは画面サイズそのままで、11インチは10.5インチから0.5インチ大きくなりました。
11インチは、昨年の10.5インチと横の画面サイズは同じとなり、ホームボタンがなくなってベゼルレスディスプレイになったことで、縦の画面サイズが大きく伸びています。
12.9インチはアスペクト比が4:3のままなので、電子書籍などの用途でも使い勝手がいいと思います。
11インチは、アスペクト比が少し特殊なので、iPhone X/XS/XRで動画を見るときのように、やや小さく表示されてしまうかもしれません。
Liquid Retinaディスプレイでより高画質に
モデル | 11インチ 12.9インチ(第3世代) |
10.5インチ 12.9インチ(第2世代) |
---|---|---|
ディスプレイ | Liquid Retinaディスプレイ | Retinaディスプレイ |
「iPhone XR」でも採用された「Liquid Retinaディスプレイ」が、新型「iPad Pro」が搭載されました。
これにより、限りなく現実に近い色で美しく映し出し、2017年モデルでも採用された「ProMotionテクノロジー」でスクロール時などの動きのある映像を滑らかに表示します。
本体サイズ
モデル | 11インチ(新) | 10.5インチ | 12.9インチ(第3世代) | 12.9インチ(第2世代) |
---|---|---|---|---|
サイズ (高さ) (幅) (厚さ) |
247.6 mm 178.5 mm 5.9 mm |
250.6 mm 174.1 mm 6.1 mm |
280.6 mm 214.9 mm 5.9 mm |
305.7mm 220.6mm 6.9mm |
重量 (Wi-Fiモデル) (Wi-Fi + Cellularモデル) |
468 g 468 g |
469 g 477 g |
631 g 633 g |
677 g 692 g |
本体サイズですが、12.9インチと11インチで大きく異なります。
11インチは本体サイズをほとんど変えずに画面が大きくなった
12.9インチは画面サイズを変えずにきましたが、11インチは本体サイズを従来とほとんど変えずに、ディスプレイサイズを縦に大きくなりました。
12.9インチは画面サイズそのままで本体サイズが小さくなった
12.9インチは画面サイズをそのままキープし、ベゼルレスディスプレイで余分な部分をそぎ落とし、本体サイズが一段とコンパクトになりました。
これまでの12.9インチは、外に持ち出して使うのには少し大きすぎるサイズでしたが、これなら外でも使えそうですね。
またサイズが小さくなったことで重量も40g以上軽量化されています。
処理性能も大幅に進化
モデル | 11インチ 12.9インチ(第3世代) |
10.5インチ 12.9インチ(第2世代) |
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プロセッサー | A12X Bionic | A10X Fusion |
搭載されるプロセッサは7nm製造プロセスの「A12X Bionic」で、100億トランジスタを集積し、CPUは高性能コアが4基、省電力コアが4基の構成となってます。
シングルコア性能は従来(A10X Fusion)より35%、マルチコア性能は従来より90%も高速化しているそうです。
Appleが言うには”市場にある92%のモバイルノートより高速”らしいです。
この薄い一枚の板で、ほとんどのノートパソコンよりも高速なのはすごい…!
Touch IDから「Face ID」に(横向きでも利用可能)
モデル | 11インチ 12.9インチ(第3世代) |
10.5インチ 12.9インチ(第2世代) |
---|---|---|
認証方式 | Face ID | Touch ID |
iPhone同様に指紋認証の「Touch ID」から、顔認証の「Face ID」に変わりました。
iPhoneの「Face ID」と少し違うのが、iPadが横向き(ランドスケープ)でも認証可能ということです。
iPhoneのFace IDは本体が縦向きの状態でないと認証できませんでしたが、iPadでは横向きで動画を見ようとしたときや、「Smart Keyboard Folio」でキーボードを使うときでも認証可能になります。
「Apple Pay」にも利用できます。
新型「Apple Pencil」対応で、充電&ペアリングが超簡単に
モデル | 11インチ 12.9インチ(第3世代) |
10.5インチ 12.9インチ(第2世代) |
---|---|---|
Apple Pencil | Apple Pencil(第2世代) | Apple Pencil |
新型「Apple Pencil(第2世代)」も同時に登場しましたが、使い勝手がめちゃめちゃ向上しています。
本体にマグネットでくっつけるだけで充電&ペアリング
これまでの「Apple Penci」lはLightningコネクタがあり、これをiPadのLightningコネクタにぶすりと挿して充電していましたよね。
ペンの性能は素晴らしいのですが、充電時の見た目だけはかっこ悪いと評判良くありませんでした。
「Apple Pencil(第2世代)」では、充電端子が一切なくなり、平らな面をiPad Proの右側に取りつけるだけで充電が始まります。
またペアリングも自動で行われるので、充電するときや設定がかなり簡単になりました。
またマグネットでiPad本体にくっつくので、使用しないときは常に本体に装着しておくことで、見た目もスマートで、Apple pencilを無くす心配も減りますね。
タップ操作で、ペンの種類を変えたりできるようになった
「Apple Pencil(第2世代)」では、新たにタップ操作ができるようになり、人差し指を置いている場所をダブルタップすると、ブラシのサイズやモードを切り替えられます。
最もよく使うツールの間で簡単に切り替えられるように、タップをカスタマイズすることもできるようです。
とくにペン種類を変えることが多いイラストレーターの方などには、作業の効率が著しく向上しそうですね!
「Smart Keyboard Folio」は画面の角度調整ができるように
Apple純正のカバー「Smart Folio」と、純正キーボード「Smart Keyboard Folio」が一緒に発売されますが、従来品は画面側しかカバーされていなかったに対し、新型では背面までカバーされるようになりました。
また「Smart Keyboard Folio」では、キーボード使用時に、画面の角度が2段階調整できるようになり、よりノートパソコンライクに使えるようになりました。
カバーとして閉じているときの「Smart Keyboard」の段差もなくなったのも地味にいいですね。
Lightningから「USB-C」に
モデル | 11インチ 12.9インチ(第3世代) |
10.5インチ 12.9インチ(第2世代) |
---|---|---|
端子 | USB-C | Lightning |
iPhoneもiPadも長い間、 Lightningコネクタが採用されてきましたが、ここにきてiPadのLightningコネクタが「USB-C」に変わりました。
MacBookの充電器で充電できるようになりますね。
USB-Cになり様々な周辺機器が使えるように
外付けディスプレイに繋いでiPadの画面を出力できたり、カメラと直接繋いで写真を取り込むこともできるようになりました。
外付けディスプレイは、MacBookのようにマウスやトラックパッドが使えないので、外付けモニターだけを見て作業をすることには向きませんが、会議のプレゼンや、画像編集やイラストを書いているときにの確認用にいいかもしれませんね。
カメラの写真を直接取り込めるのも便利!
iPad Proがモバイルバッテリーとして使える
iPadに、iPhoneをUSBケーブルで繋ぐと、iPadがモバイルバッテリーのようになり、繋いだ機器の充電ができるようになります。
iPhoneとiPadを一緒に持ち歩いている方にいい機能ですね!
カメラ性能
アウトカメラ
11インチ 12.9インチ(第3世代) |
10.5インチ 12.9インチ(第2世代) |
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12メガピクセルの写真 ƒ/1.8絞り値 — 手ぶれ補正機能を使ったLive Photos クアッドLED True Toneフラッシュ 写真とLive Photosの広色域キャプチャ 裏面照射 5枚構成のレンズ ハイブリッド赤外線フィルタ Focus Pixelsを使ったオートフォーカス タップしてフォーカス(Focus Pixelsを利用) 露出コントロール 写真のスマートHDR パノラマ(最大63メガピクセル) バーストモード タイマーモード 写真へのジオタグ添付 |
12メガピクセルの写真 ƒ/1.8絞り値 光学式手ぶれ補正 手ぶれ補正機能を使ったLive Photos クアッドLED True Toneフラッシュ 写真とLive Photosの広色域キャプチャ 裏面照射 6枚構成のレンズ ハイブリッド赤外線フィルタ Focus Pixelsを使ったオートフォーカス タップしてフォーカス(Focus Pixelsを利用) 露出コントロール 写真の自動HDR パノラマ(最大63メガピクセル) バーストモード タイマーモード 写真へのジオタグ添付 |
動画撮影
11インチ 12.9インチ(第3世代) |
10.5インチ 12.9インチ(第2世代) |
---|---|
4Kビデオ撮影(30fpsまたは60fps) 1080p(120fps)および720p(240fps)スローモーションビデオに対応 手ぶれ補正機能を使ったタイムラプスビデオ 映画レベルのビデオ手ぶれ補正 連続オートフォーカスビデオ 3倍ビデオズーム 裏面照射 ビデオへのジオタグ添付 |
4Kビデオ撮影(3,840 x 2,160) 1080p(120fps)および720p(240fps)スローモーションビデオに対応 手ぶれ補正機能を使ったタイムラプスビデオ 映画レベルのビデオ手ぶれ補正 連続オートフォーカスビデオ 3倍ビデオズーム 裏面照射 ビデオへのジオタグ添付 |
フロントカメラ
11インチ 12.9インチ(第3世代) |
10.5インチ 12.9インチ(第2世代) |
---|---|
TrueDepthカメラ 7メガピクセルの写真 ポートレートモード ポートレートライティング アニ文字とミー文字 Live Photos Retina Flash 1080p HDビデオ撮影 写真とビデオのスマートHDR 裏面照射 バーストモード Wi‑Fiまたは携帯電話ネットワーク経由でのFaceTimeビデオ通話4 |
FaceTime HDカメラ 7メガピクセルの写真 — — — Live Photos Retina Flash 1080p HDビデオ撮影 写真とビデオの自動HDR 裏面照射 バーストモード Wi‑Fiまたは携帯電話ネットワーク経由でのFaceTimeビデオ通話4 |
アウトカメラはなぜか手振れ補正がなくなっています。
これはFace ID用にTrueDepthカメラが備わったからですね。
カメラ性能はほとんど目立った変更はありませんが、スマートHDRが搭載されたり、インカメラのみポートレートモードが使えるようになっています。
動画撮影では一応効くようですが、iPadで写真撮影に拘る方は少し注意が必要です。
ストレージはたっぷり「1TB」が選択可能
容量 | 11インチ 12.9インチ(第3世代) |
10.5インチ 12.9インチ(第2世代) |
---|---|---|
64GB | ○ | ○ |
256GB | ○ | ○ |
512GB | ○ | ○ |
1TB | ○ | × |
ストレージは、なんと1TBが選べようになりました。
この薄さで1TBはやばすぎますね。
一般的な使い方であれば、1TBを使う用事はほぼないと思いますが、動画編集をされる方や、来年登場のフル機能を備えた「Photoshop」をバリバリ使いこなしたい場合であれば活かせるかもしれません。
イヤフォンジャックがなくなった
モデル | 11インチ 12.9インチ(第3世代) |
10.5インチ 12.9インチ(第2世代) |
---|---|---|
イヤフォンジャック | × | ○ |
新しいiPad Proは、充電コネクタがLightningからUSB-Cに変更されているだけでなく、イヤフォンジャックも廃止されました。
そのため、有線のヘッドフォンを使いたい場合は、iPhoneのように変換コネクタを利用して接続します。
「USB-C – 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ」が必用になります。
価格一覧
※税抜き | 11インチ(新) | 10.5インチ | 12.9インチ(第3世代) | 12.9インチ(第2世代) ※販売終了 |
---|---|---|---|---|
64GB | 89,800円 (106,800円) |
69,800円 (84,800円) |
111,800円 (128,800円) |
86800円 (101,800円) |
256GB | 106,800円 (123,800円) |
86,800円 (101,800円) |
128,800円 (145,800円) |
97800円 (112,800円) |
512GB | 128,800円 (145,800円 |
108,800円 (12,3800円) |
150,800円 (167,800円) |
119800円 (134,800円) |
1TB | 172,800円 (189,800円) |
– | 194,800円 (211,800円) |
– |
※( )内はWi-Fi + Cellular 版の価格です。「12.9インチ(第2世代)」は販売が終了となり目安として記載しています。
2017年モデルと比べると、大体ですが11インチが約2万円、12.9インチが約2万5千円値上がりして、新型は一番安い11インチ(Wi-Fi、64GB)でも税込みで10万円を超えてしまいます。
MacBookも視野に入ってくる金額になるので、iPadをバリバリ使いたいという方でなければ、2017年モデルや、無印のiPadを購入するのもありかもしれませんね。
新型「iPad Pro(2018)」がおすすめの方
- 最先端の機種を使いたい
- iPadをバリバリ使いたい
- サイズが小さくなった12.9インチを使いたい
- イラストレーター
- 来年出るフル機能の「Photoshop」を使いたい
- 新型Apple Pencilを使いたい
- USB-C端子の周辺機器で揃えたい
やはり新しい物好きな方なら新型「iPad Pro(2018)」がおすすめです。
今後はiPhoneのように、ホームボタンのないモデルが主流となっていくので、今回の「iPad Pro(2018)」を購入しておけば、今後のモデルチェンジがあっても古さを感じることはそうないでしょう。
また性能が著しく向上していることや、Apple Pencilの利便性が格段に上がっているので、今後出る予定のフル機能を備えた「Photoshop」を使う予定の方や、イラストレーターの方は新型がおすすめです。
そして端子がUSB-Cに変わったことにより、今後の周辺機器もUSB-Cのものに変わっていくと思います。
管理人の予想ですが、恐らく来年のiPhoneもUSB-Cに変わるのではないかと予想。
今後のことを考えると、ケーブルや周辺機器を統一しやすい「USB-C」を採用した新型を選択するメリットは十分にあります。
「iPad Pro(2017)」がおすすめの方
- インプット作業が多い(電子書籍、ネットサーフィン、動画など)
- パソコンを使う頻度のほうが高い
- Lightningコネクタの機器を使いたい
- 価格を抑えたい
新型は結構値上がりしてしまい、「Smart Keyboard Folio」や新型「Apple Pencil」と合わせると15万円くらいになります。
「iPadをバリバリ使いこなすぞ」という方には新型がおすすめですが、電子書籍などインプット作業が多い方であれば、旧型でも十分満足できると思います。
価格を安く抑えたいということであれば「iPad Pro 10.5インチ」や「iPad(2018)」がおすすめです。
整備済製品もよく出ているので、うまくいけば新型の半額くらいで入手することもでき、コスパは非常にいいですよ。
まとめ
- ホームボタンがなくなり画面占有率が上がった
- Face IDは横向き使用でも認証可能
- 新型「Apple Pencil」も大幅に進化
- USB-C移行により、今後の周辺機器のこともよく考えて決めよう
- 価格は2万円ほど値上がりした
- コスパ優先なら旧型を選ぶ価値は十分にある
iPad史上、最も変更があったiPadとも言えますね。
ホームボタンがなくなったことによる、使い勝手を心配されている方は安心してください。
「iPhone X」でホームボタンがなくなりましたが、まったくといっていいほど問題なく使えています。
Face IDも横向きでの認証できるので、特に問題なさそうですしね。
管理人は見送り
管理人は現在「iPad Pro 10.5インチ」を愛用していますが、今回の新型「iPad Pro」は今のところ購入しない予定です。
新型「iPad Pro」は大変魅力的な製品ではあるのですが、「iPhone XS」と「Apple Watch Series 4」を購入したばかりなのと、最近は「MacBook Pro」での作業が多いので、iPadはネットサーフォンや電子書籍、動画視聴くらいにしか使ってないんですよね。
本体価格も結構値上がりしていますし、「Smart Keyboard Folio」や新型「Apple Pencil」も買い替えとなると、えらい額に…
それらのことを考えて今回は見送って、次回のモデルチェンジのときに買い替えようかなと予定しています!(※今のところ)