2019年9月11日、ついに新しいiPhone「iPhone 11」「iPhone 11 Pro」「iPhone 11 Pro Max」が発表されました!
今回は、上位機種「iPhone 11Pro/11 Pro Max」の特徴と、1年前の機種「iPhone XS/XS Max」との違い、どちらがおすすめかをまとめてみました。

iPhone 11 Pro/11 Pro Maxの特徴
容量・価格 (税抜き)
iPhone 11 Pro | iPhone 11 Pro Max | iPhone XS | iPhone XS Max | |
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64GB | 106,800円 | 119,800円 | 112,800円 | 124,800円 |
128GB | – | – | – | – |
256GB | 122,800円 | 135,800円 | 129,800円 | 141,800円 |
512GB | 144,800円 | 157,800円 | 152,800円 | 164,800円 |
容量のラインナップは昨年のモデルと同じになります。128GBモデルはなく、「iPhone 11」にしかありません。
また値段を比べると、「iPhone XS/XS Max」よりも5000~6000円ほど安くなっています。
為替レートの影響だと思いますが、去年の価格は高すぎるので、少しでも値下がってくれたのはありがたい…!
有機ELディスプレイがさらに進化
iPhone 11 Pro | iPhone 11 Pro Max | iPhone XS | iPhone XS Max |
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Super Retina XDRディスプレイ | Super Retina XDRディスプレイ | Super Retina HDディスプレイ | Super Retina HDディスプレイ |
5.8インチ(対角)オールスクリーンOLED Multi‑Touchディスプレイ |
6.5インチ(対角)オールスクリーンOLED Multi‑Touchディスプレイ |
5.8インチ(対角)オールスクリーンOLED Multi‑Touchディスプレイ |
6.5インチ(対角)オールスクリーンOLED Multi‑Touchディスプレイ |
HDRディスプレイ | HDRディスプレイ | HDRディスプレイ | HDRディスプレイ |
2,436 x 1,125ピクセル解像度、458ppi | 2,688 x 1,242ピクセル解像度、458ppi | 2,436 x 1,125ピクセル解像度、458ppi | 2,688 x 1,242ピクセル解像度、458ppi |
2,000,000:1コントラスト比(標準) | 2,000,000:1コントラスト比(標準) | 1,000,000:1コントラスト比(標準) | 1,000,000:1コントラスト比(標準) |
True Toneディスプレイ | True Toneディスプレイ | True Toneディスプレイ | True Toneディスプレイ |
広色域ディスプレイ(P3) | 広色域ディスプレイ(P3) | 広色域ディスプレイ(P3) | 広色域ディスプレイ(P3) |
触覚タッチ | 触覚タッチ | 3D Touch | 3D Touch |
最大輝度800ニト(標準) | 最大輝度800ニト(標準) | 最大輝度625ニト(標準) | 最大輝度625ニト(標準) |
ディスプレイは「Super Retina HDディスプレイ」から「Super Retina XDRディスプレイ」に進化しています。
同じ有機ELディスプレイになりますが、コントラスト比が上がったのと、最大高度が上がったので、より発色のいい表示が可能となります。
有機ELディスプレイは自発光して黒い表示は発光しなくていいため、黒いUIのダークモードが追加されるiOS 13との相性も抜群!
カメラ性能がパワーアップ
アウトカメラ
iPhone 11 Pro | iPhone 11 Pro Max | iPhone XS | iPhone XS Max |
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トリプル12MPカメラ(超広角、広角、望遠) | トリプル12MPカメラ(超広角、広角、望遠) | デュアル12MPカメラ(広角と望遠) | デュアル12MPカメラ(広角と望遠) |
超広角:ƒ/2.4絞り値 広角:ƒ/1.8絞り値 望遠:ƒ/2.0絞り値 |
超広角:ƒ/2.4絞り値 広角:ƒ/1.8絞り値 望遠:ƒ/2.0絞り値 |
広角:ƒ/1.8絞り値 望遠:ƒ/2.4絞り値 |
広角:ƒ/1.8絞り値 望遠:ƒ/2.4絞り値 |
ナイトモード | ナイトモード | – | – |
自動調整 | 自動調整 | – | – |
デュアル光学式手ぶれ補正 | デュアル光学式手ぶれ補正 | デュアル光学式手ぶれ補正 | デュアル光学式手ぶれ補正 |
2倍の光学ズームイン、2倍の光学ズームアウト、最大10倍のデジタルズーム | 2倍の光学ズームイン、2倍の光学ズームアウト、最大10倍のデジタルズーム | 2倍の光学ズームイン、最大10倍のデジタルズーム | 2倍の光学ズームイン、最大10倍のデジタルズーム |
より明るいTrue Toneフラッシュとスローシンクロ | より明るいTrue Toneフラッシュとスローシンクロ | True Toneフラッシュとスローシンクロ | True Toneフラッシュとスローシンクロ |
進化したボケ効果と深度コントロールが使えるポートレートモード | 進化したボケ効果と深度コントロールが使えるポートレートモード | 進化したボケ効果と深度コントロールが使えるポートレートモード | 進化したボケ効果と深度コントロールが使えるポートレートモード |
6つのエフェクトを備えたポートレートライティング(自然光、スタジオ照明、輪郭強調照明、ステージ照明、ステージ照明(モノ)、ハイキー照明(モノ)) | 6つのエフェクトを備えたポートレートライティング(自然光、スタジオ照明、輪郭強調照明、ステージ照明、ステージ照明(モノ)、ハイキー照明(モノ)) | 6つのエフェクトを備えたポートレートライティング(自然光、スタジオ照明、輪郭強調照明、ステージ照明、ステージ照明(モノ)、ハイキー照明(モノ)) | 6つのエフェクトを備えたポートレートライティング(自然光、スタジオ照明、輪郭強調照明、ステージ照明、ステージ照明(モノ)、ハイキー照明(モノ)) |
次世代のスマートHDR(写真) | 次世代のスマートHDR(写真) | 写真のスマートHDR | 写真のスマートHDR |
フロントカメラ
iPhone 11 Pro | iPhone 11 Pro Max | iPhone XS | iPhone XS Max |
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TrueDepthカメラ | TrueDepthカメラ | TrueDepthカメラ | TrueDepthカメラ |
12MPの写真 | 12MPの写真 | 7MPの写真 | 7MPの写真 |
ƒ/2.2絞り値 | ƒ/2.2絞り値 | ƒ/2.2絞り値 | ƒ/2.2絞り値 |
Retina Flash | Retina Flash | Retina Flash | Retina Flash |
次世代のスマートHDR(写真) | 次世代のスマートHDR(写真) | 写真のスマートHDR | 写真のスマートHDR |
進化したボケ効果と深度コントロールが使えるポートレートモード | 進化したボケ効果と深度コントロールが使えるポートレートモード | 進化したボケ効果と深度コントロールが使えるポートレートモード | 進化したボケ効果と深度コントロールが使えるポートレートモード |
6つのエフェクトを備えたポートレートライティング(自然光、スタジオ照明、輪郭強調照明、ステージ照明、ステージ照明(モノ)、ハイキー照明(モノ)) | 6つのエフェクトを備えたポートレートライティング(自然光、スタジオ照明、輪郭強調照明、ステージ照明、ステージ照明(モノ)、ハイキー照明(モノ)) | 6つのエフェクトを備えたポートレートライティング(自然光、スタジオ照明、輪郭強調照明、ステージ照明、ステージ照明(モノ)、ハイキー照明(モノ)) | 6つのエフェクトを備えたポートレートライティング(自然光、スタジオ照明、輪郭強調照明、ステージ照明、ステージ照明(モノ)、ハイキー照明(モノ)) |
ビデオの拡張ダイナミックレンジ(30fps) | ビデオの拡張ダイナミックレンジ(30fps) | ビデオの拡張ダイナミックレンジ(30fps) | ビデオの拡張ダイナミックレンジ(30fps) |
映画レベルのビデオ手ぶれ補正(4K、1080p、720p) | 映画レベルのビデオ手ぶれ補正(4K、1080p、720p) | 映画レベルのビデオ手ぶれ補正(1080pと720p) | 映画レベルのビデオ手ぶれ補正(1080pと720p) |
4Kビデオ撮影(24fps、30fpsまたは60fps) | 4Kビデオ撮影(24fps、30fpsまたは60fps) | 1080p HDビデオ撮影(30fpsまたは60fps) | 1080p HDビデオ撮影(30fpsまたは60fps) |
アニ文字とミー文字 | アニ文字とミー文字 | アニ文字とミー文字 | アニ文字とミー文字 |
見た目からもわかる通り、デュアルカメラだったiPhone XSから、iPhone 11 Proではトリプルカメラになり、カメラがさらに1つ増えています。
今回新たに追加されたレンズは「超広角レンズ」
広角と2倍ズームでの撮影は変わりないのですが、超広角レンズで撮影をすると、これまで入りきらなかった風景も広く収めたりできるようになります。
集合写真や、風景撮影をするときに重宝しそうですね!
そして「ナイトモード」が新たに搭載され、暗闇で撮影にかなり強くなりました。iPhone XからiPhone XSに変わったときも暗闇に強くはなりましたが、そのとき以上に強化されています。
またインカメラも画素数が上がっているので、自撮りをされる方は嬉しいのではないでしょうか。
処理性能がアップ
iPhone 11 Pro | iPhone 11 Pro Max | iPhone XS | iPhone XS Max |
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A13 Bionicチップ | A13 Bionicチップ | A12 Bionicチップ | A12 Bionicチップ |
第3世代のNeural Engine | 第3世代のNeural Engine | 第2世代のNeural Engine | 第2世代のNeural Engine |
CPUも毎年パワーアップしていますが、今回の「A13 Bionicチップ」は前年の「A12 Bionicチップ」よりも、最大20%も性能が上がっているそうです。
Face IDがより認識しやすく
スペック表では書かれてしませんが、Face IDの性能が上がり、顔認証が30%高速になりました。
今までよりも距離が離れても使えるようになり、認識できる角度も広がっているんです。
これまでは横になった姿勢だったり、iPhoneをまっすぐ自分の顔に向けていないと、ロック解除に失敗してしまうことがよくありましたが、iPhone 11 Proではそんなシーンでも従来のモデルよりもロック解除に成功しやすくなっています。
背面ガラスがテクスチャードマットガラスに
iPhone 11 Pro | iPhone 11 Pro Max | iPhone XS | iPhone XS Max |
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テクスチャードマットガラスとステンレススチールのボディ | テクスチャードマットガラスとステンレススチールのボディ | ガラスとステンレススチールのボディ | ガラスとステンレススチールのボディ |
近年のiPhoneはディスプレイだけでなく背面にもガラスパネルが使われていますが、このガラスの質感が大きく変わります。
ツヤツヤだった光沢のあるガラスから、「テクスチャードマットガラス」と呼ばれる艶のないマットな仕上げのガラスに変更になりました。



耐水性能も少し向上
iPhone 11 Pro | iPhone 11 Pro Max | iPhone XS | iPhone XS Max |
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IP68等級 | IP68等級 | IP68等級 | IP68等級 |
最大水深4メートルで最大30分間 | 最大水深4メートルで最大30分間 | 最大水深2メートルで最大30分間 | 最大水深2メートルで最大30分間 |
耐水性能も向上して、最大水深が4mまで耐えられるようになりました。
耐水に対応したiPhoneでも浸水してしまったという方も少なくないので、少しでも耐水性能が上がるのはありがたいですね。
3D Touchがなくなった
iPhone 11 Pro | iPhone 11 Pro Max | iPhone XS | iPhone XS Max |
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触覚タッチ | 触覚タッチ | 3D Touch | 3D Touch |
iPhone 6sから搭載され続けてきた、画面を押す強さで反応が変わる機能「3D Touch」が残念ながら廃止されています。
昨年のiPhone XRでも非搭載でしたが、今年のiPhone 11シリーズでは、「iPhone 11」「iPhone 11 Pro」「iPhone 11 Pro Max」全てのモデルで「3D Touch」が非搭載です。
しかし3D Touchは使ってない方も多く、長押しによる触覚タッチで代用できる機能も増えてきているので、なくなってもそこまで困らないと思います!



サウンドがDolby Atmosに
iPhone 11 Pro | iPhone 11 Pro Max | iPhone XS | iPhone XS Max |
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空間オーディオ再生, Dolby Atmosに対応 |
空間オーディオ再生 Dolby Atmosに対応 |
よりワイドに広がるステレオ再生 | よりワイドに広がるステレオ再生 |
これまではステレオ再生でしたが、空間オーディオ再生、Dolby Atmosに対応して、立体感のある音が再生できるようになりました。
iPhoneのスピーカーって、小さいわりにしっかりとした音が鳴るので、これは結構楽しみ…!
バッテリー持続時間が大幅に向上
iPhone 11 Pro | iPhone 11 Pro Max | iPhone XS | iPhone XS Max | |
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前モデルとの比較 | iPhone XSより最大4時間長いバッテリー駆動時間 | iPhone XS Maxより最大5時間長いバッテリー駆動時間 | iPhone Xより最大30分長いバッテリー駆動時間 | iPhone Xより最大1.5時間長いバッテリー駆動時間 |
ビデオ再生(ワイヤレス) | 最大18時間 | 最大20時間 | 最大14時間 | 最大15時間 |
オーディオ再生(ワイヤレス) | 最大65時間 | 最大80時間 | 最大60時間 | 最大65時間 |
バッテリー持続時間が大幅に向上!
iPhone 11 Proで、iPhone XSよりも最大4時間も持続するようになっています。
iPhone XSでも1日持たないことはたまにしかありませんでしたが、4時間も増えるなら、モバイルバッテリーの出番がなくなりそうですね。
本体サイズが若干大きくなり、重量も重くなった
iPhone 11 Pro | iPhone 11 Pro Max | iPhone XS | iPhone XS Max | |
---|---|---|---|---|
画面サイズ | 5.8インチ | 6.5インチ | 5.8インチ | 6.5インチ |
高さ | 144.0 mm | 158.0 mm | 143.6 mm | 157.5 mm |
幅 | 71.4 mm | 77.8 mm | 70.9 mm | 77.4 mm |
厚さ | 8.1 mm | 8.1 mm | 7.7 mm | 7.7 mm |
重量 | 188 g | 226 g | 177 g | 208 g |
画面サイズは変わりませんが、本体サイズは若干多くなり、重量も増加しています。
iPhone 11 Proでは11g、iPhone 11 Pro Maxでは18gアップと、そこそこ重くなっています。
恐らくですがバッテリーが大きなサイズのものになったり、カメラレンズが増えていることが原因かな?
付属の充電器が高速充電対応品に
iPhoneは数年前のモデルから高速充電に対応していて、対応した充電器を使って充電すると、わずか30分で50%まで充電できたりと、高速に充電することができます。
ただし1Phone付属の充電器は、これまでずっと高速充電非対応の充電器だったため、対応した充電器を別途購入しないと高速充電は使うことができません。
ところが今回の「iPhone 11 Pro/11 Pro Max」では、標準で高速充電対応充電器が付属!
新たに充電器を買い足さなくても、高速充電が利用できるようになりました。
旧機種「iPhone XS/XS Max」とどちらがおすすめ?
「iPhone XS/XS Max」は新機種の登場と同時に販売終了するみたいなので、個人的には「iPhone 11 Pro/11 Pro Max」をおすすめしたいです。
トリプルカメラになりカメラが大きく進化しているのはもちろん、全体的に性能が向上していますし、バッテリー持続時間が段違いに向上。
さらにFace IDが従来よりも傾いていたり、離れていても認識しやすくなっていたしても認識しやすくなっていたりと、使い勝手も優れています。
また高速充電器が標準で付属するのポイント!高速充電器は普通に買っても4000円くらいはかかるので、標準でついてくるのはありがたい。
またiPhone XS/XS Maxは、店舗によっては在庫が残っていれば安価で購入できるかもしれませんが、価格の面なら「iPhone 11」を購入したほうが最新のチップを搭載してたりと満足度は高いと思います。
まとめ
- ディスプレイが進化
- 3眼カメラになり、超広角撮影ができるようになった
- 処理性能がアップ
- Face IDがより認識しやすく
- 背面ガラスがテクスチャードマットガラスに
- 耐水性能も少し向上
- 3D Touchがなくなった
- サウンドがDolby Atmosに
- バッテリー持続時間が大幅に向上
- 本体サイズが若干大きくなり、重量も重くなった
- 付属の充電器が高速充電対応品に
一見、カメラのレンズが増えただけにも思えますが、調べてみると、処理性能、耐水性能、バッテリー持続時間、Face IDの認識性能など、細かなところも大きく進化してることがわかりました!
僕個人としては、「iPhone 11 Pro」を購入する予定です。
iPhoneのカメラで子供の写真をよく撮るので、3眼カメラになってより優れた写真が撮れるようになるが非常に楽しみ。
「一眼レフカメラ使ったほうがいいんじゃないの?」とも聞こえてきそうですが、子育てをしていると荷物が多くてカメラを持ち歩くのが大変…
iPhoneだとポケットに収納できますし、撮りたいときにサッと取り出すことができるので、シャッターチャンスを逃しにくいんです。



(Via・Image:Apple)