
iMac、Mac mini、Mac Proの標準キーボード「Magic Keyboard」と、MacBook /Air / Pro内蔵のキーボードは、「JIS配列」だけでなく「US配列」などの他国向けの配列のキーボードも選べます。
実際に家電量販店などで販売されている一般的なのは「JIS配列」ですが、「US配列」も根強い人気があります。
今回は「Magic Keyboard」の「JIS配列」と「US配列」両方を購入して、徹底的に比較してみました!
「US配列」の特徴
①デザイン(印字)がスッキリしてかっこいい




JIS配列




US配列
まず第一に見た目!
「JIS配列」はアルファベットの他に「ひらがな」も印字されているので、ごちゃごちゃしてかっこいいとは言えません。
「US配列」はアルファベットの印字だけなので、見た目がスッキリしてかっこいい。
美しいMacがより際立つのは圧倒的に「US配列」です。
②ホームポジションの位置が中心に近い
ホームポジションとは、キーボード入力を効率的に行うために定められた指の配置のことで、「F」と「J」キーに人差し指を置きやすいように、それぞれのキートップに凸みが設けられています。
「JIS配列」「US配列」どちらもにもホームポジションはあるのですが、「JIS配列」はキーボードの中心よりやや左にずれた位置にあり、「US配列」はキーボードの中心に近い位置にホームポジションがあります。
そのため「US配列」のほうが、まっすぐな位置で自然に入力しやすいと感じました。
「Magic Keyboard」のように独立したキーボードであれば、キーボード自体の位置を少しずらせばいいですが、「MacBook」の場合は難しいですよね…
③ 「F」「J」キーの凸みが大きい




JIS配列




US配列
先ほどホームポジションの「F」「J」キーに凸みがあるとお話ししましたが、「JIS配列」と「US配列」で凸みの形状、大きさが異なります。
「JIS配列」ではキーの真ん中に小さい「・」があるだけですが、「US配列」は横長の「-」型の大きな凸みになっているんです。
どちらも使ってみると、わかりやすいのは断然「US配列」






④「return」キーがホームポジションに近い
「return」キーの形状、サイズが大きく違います。
「JIS配列」では縦に長いブロック型の形状ですが「US配列」は横に長い形状です。
大きさ的には「JIS配列」のほうが押しやすそうに見えますが、先ほどのホームポジションと相性がいいのはUS配列!
ホームポジションに手を置いたときに、US配列ののリターンキーのほうが近い位置にあるため、ホームポジションからでも「return」キーが小指で押しやすいのです。
⑤記号の位置が使いやすい
記号の位置が、変わるキーと変わらないキーがありますが、US配列のほうが合理的な記号の配列になっています。
カッコや、+−が横並びになっていたりと、とてもわかりやすいんです。






⑥かな⇔英字の切り替えキーはないけど、専用ソフトを使えば同じように切り替えできる
「USキーボード」はスペースキーの両隣に「かな」⇔「英字」の切り替えキーがないことが、US配列を敬遠される理由の方も多いと思います。
ところが 「Karabiner-Elements」というソフトをインストールすることで、スペースキー両隣の「command」キーでJIS配列と同じように入力切り替えを行うことができるんです。
ただUS配列はスペースキーが長くて変換キーが遠いため、JIS配列のほうが押しやすさは上だと感じました。
Karabiner – Software for macOS
「JIS配列」がおすすめの方
①「かな入力」を使う方
ローマ字入力ではなく「かな入力」を使う場合は、絶対に「JIS配列」です。
もしかしたら「US配列」でかな入力する方法もあるのかもしれませんが、印字もないためおすすめしません。
②職場・他に使うパソコンがJIS配列
会社のパソコンなど、他に使うパソコンがJIS配列の場合は、「JIS配列」で統一したほうがタイピングの違和感が少ないです。
「US配列のパソコンしか使わないよ」って方はUS配列に慣れるだけでいいですが、「USとJISどっちも使うよ」って方は混合してミスタイプが起こりやすくなります。






③配列を覚え直すのに抵抗がある
アルファベットの配列は変わらないのでローマ字入力には問題ありませんが、記号の位置やリターンキーの大きさは変わるので、慣れるまで少し時間がかかります。
「JIS配列」で慣れてとくに不満も抱えていないのであれば、USに変えるよりもJISのままでもいいのかなとも思います。
まとめ
- 「US配列」のほうが配列が自然で打ちやすい
- 「US配列」のほうがデザインが美しい
- かな入力する方や会社のキーボードと配列を揃えたい場合は「JIS配列」
JIS配列はローマ字入力だけでなく、かな入力もできるように、印字や配列を無理やり押し込めた感が否めません。
US配列のほうが配列が自然で、印字もシンプルでかっこいいです。
しかし日本中で多く普及しているのはJIS配列。
企業で採用されているのもJIS配列が多いため、会社でJIS配列を使う方はJIS配列で統一したほうが無難だと思いました。
逆に会社のキーボードがUS配列の方、US配列に変えても問題ない方、会社でパソコンを使うことがない方、自営業の方などはUS配列に変えてもまったく問題ないと思います。
あとMacBookのキーボーで迷われている方は、一度US配列の「Magic Keyboard」を購入して試してみるのもおすすめです。
合わなくても売却しやすいですし、MacBookの場合は後からキーボードだけを交換することはできないので…









